カジノとは、ルーレットやブラックジャックなどのゲームを楽しむ娯楽施設です。カジノの由来はその語源から紐解くことができます。
カジノの語源は、イタリア語で「小さな家」を意味する「カーサ(Casa)」に由来していて、元々は位の高い貴族が所有する別荘のことをいいました。貴族たちはその別荘に客人を招いて社交パーティーを開き、余興としてカードゲームなどを楽しんでいました。この余興が、カジノの起源です。これがやがて賭け事を行うゲームを提供することをビジネスとした「カジノ」へと発展していきます。

「カジノ」の起源にはイタリア起源説とフランス起源説の２つの説があります。
イタリア起源説は、カジノの語源がイタリア語であること、世界最古と言われるカジノがイタリアにあることからきています。このカジノは貴族の社交場としての意味合いが強かったようです。 一方、フランス起源説は、１８世紀頃つぎつぎにできた賭博場が、フランス革命によって一般に広まった事からきています。 このように当初のカジノは、貴族たちの社交場と、賭博を楽しむ一般市民の場という２種類ありました。

２つのカジノのスタイルは現在まで続いています。貴族たちの社交場としてのカジノは、厳格なドレスコードや会員制のヨーロッパ式カジノに。賭博を楽しむ一般市民の場としてのカジノは、カジュアルで気軽なアメリカ式カジノにそれぞれ進化しました。
そして、アメリカ式カジノは発展の中で、ショーやリゾート施設との融合施設が主流となりました。こうした経緯から、カジノは賭博と娯楽の施設としてだけでなく、娯楽文化の発展の場としても重要視されています。また、近年はその経済効果から、地域振興の手段としても注目されています。

カジノディーラーは、ルーレットを回したり、カードを配ったりしてゲームを進め、プレイヤーの配当額を瞬時に計算してチップを配るのが主な仕事です。進行役としてゲームを動かす裏方でありながら、華麗な手さばきでプレイヤーを楽しませるエンターテイナーでもあります。
カジノに遊びに来るさまざまなプレイヤーがゲームを楽しめるように楽しい時間をつくりだすのも、ディーラーの仕事です。プレイヤーが盛り上がる会話術、スムーズなゲーム進行、飲み物の注文にも気を配るといった、あらゆる方向でのサービス精神が求められています。

カジノディーラーになるには、こうしたサービス精神のほかに、専門的な手さばき（ディーリング）の技や、カジノに関するあらゆる知識も身につけることが必要です。また、海外のプレイヤーに対応することを想定すると、英会話のスキルも必要になります。 これらを独学で勉強するのは難しいので、ディーラーをめざす人はカジノディーラー専門のスクールに通うのが一般的です。スクールには本格的なゲームのセットがそろっていて、実際のゲーム進行の中で学んだスキルを覚えることができます。